「2階に上がらなくなった日」──夫婦ふたり、平屋で始める第2の暮らし

数年前までは、洗濯物を干すのも、物を取りに行くのも、当たり前のように2階に上がっていたのに。 ある日ふと、「最近、まったく2階を使っていないな」と気づいたんです。
和歌山市にお住まいのご夫婦、65歳の奥さまが語ってくれた言葉です。 それは、年齢を重ねたことへの寂しさではなく、「暮らし方が変わった」ことへの気づきでした。
夫婦ふたりの暮らしは、1階だけで完結していた
お子さんたちはすでに独立。今の暮らしは、夫婦ふたりだけ。 寝室もリビングもキッチンもお風呂も、すべて1階にあるから、わざわざ2階を使う理由がありません。
むしろ、「洗濯物を干すためだけに階段を上がるのが億劫になってきた」 「夜中にトイレに起きたとき、2階から降りるのが少し怖く感じるようになった」
そんな小さな不安が、日常の中に積み重なっていたのです。
「2階は物置に…」という声、実は多いんです
私たちがご相談を受けるなかで、よく耳にするのがこの言葉です。
「子ども部屋だった2階は、今はほとんど使っていなくて…」 「気づけば、使わない物を置く“納戸状態”になってました」 「掃除も行き届かないし、夏は暑くて上がるのもイヤになります」
そう、2階建ての家に住んでいても、実際に使っているのは“1階だけ”という方がとても多いのです。
平屋への建て替えは、「前向きな選択」
そんな中、今注目を集めているのが「平屋への建て替え」。 「もう年だから…」と後ろ向きになるのではなく、「これからをもっと心地よく暮らしたい」 そんな前向きな気持ちで、住まいを見直す方が増えています。
平屋は、階段のないワンフロアの生活。移動の負担が少なく、掃除もしやすい。 段差のない安心な設計で、これからの健康にもやさしい住まいです。
たとえば、和歌山市にお住まいのご夫婦は、築40年の木造2階建てを思い切って平屋に建て替えました。 きっかけは、冬場に奥さまが階段で足を滑らせたこと。
幸い大事には至りませんでしたが、「この家で、もしどちらかが大きなケガをしたら…」 と不安が募り、思い切って決断されました。
建て替え後の平屋では、寝室もトイレもお風呂も、すべて同じフロア。 手すり付きの廊下や、将来を見据えた引き戸、冬でもあたたかい断熱構造。
「これで安心して年を重ねられるね」と、今では笑顔で話されています。
また別のご夫婦は、子育てを終えたあともずっと住み続けた家の「使わなさ」に違和感を覚え、 「いっそ、暮らしやすい平屋に建て直して、“夫婦のための家”にしよう」と考えました。
完成した家は、生活動線が短くて、掃除や洗濯の動作もスムーズ。 「自分たちの“サイズ”に合った暮らしって、こんなにラクなんだ」と実感されたそうです。
このように、平屋への建て替えは、決して「老いへの準備」ではなく、 人生の後半をもっと自由に、心地よく暮らすための“選び直しなのです。
これから20年、30年と住む家だからこそ──「今の自分たちにちょうどいい」 住まいへのシフトは、とても前向きで、価値ある決断です。
平屋にして、こんなにラクになった!──暮らしの“実感メリット”を紹介
「平屋って、ただ階段がないだけじゃないんですね」 そう話してくれたのは、築38年の木造2階建てを建て替えたご夫婦。
以前は、洗濯動線がバラバラで「家の中でこんなに移動する必要ある?」と思うほどだったとか。 でも、平屋にしてからは洗う・干す・たたむの一連の動きが“ぐるりと回る”導線になり、 家事がとてもラクになったそうです。
また、断熱性も大きく改善されたことで、冬の冷え込みが激減。 「トイレも脱衣所も寒くないって、こんなに快適なんだ」と驚いたとのこと。
ヒートショックの不安がなくなり、冷暖房の効率も上がって、 光熱費も自然と下がったという声もよく聞きます。
住まいを変えることで、毎日の暮らしがこんなにも軽くなる。 これは、体験して初めて気づく“本当のメリット”かもしれません。
でも、建て替えって大変じゃない?──よくある不安とその解消法
とはいえ、「建て替えって、大変そう…」と感じる方も多いと思います。 費用のこと、仮住まいのこと、長年の荷物の整理──考えるだけで気が重くなってしまいますよね。
でも、そんな不安には、きちんとした“解決の道”があります。 たとえば…「予算が心配」という方には、補助金の活用や部分的なリフォームも含めた柔軟なご提案を。
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「仮住まいがない」という方には、家具の一時保管や短期賃貸を活用すれば大丈夫です。 「片付けが大変」という方には、不要品処分や整理収納の専門スタッフによるお手伝いも。
一人で抱え込まずに、プロの知恵を借りることが、住まいの整理の第一歩です。大丈夫。
今こそ、「家を整える」ベストタイミングです
「まだ元気なうちは、今のままでいいか」 「もう少し年をとってから考えよう」そう思って、ついつい後回しにしてしまう方もいらっしゃいます。
でも──“動ける今”こそが、本当のタイミングです。 なぜなら、建て替えも引っ越しも、「体力」と「判断力」が必要なイベントだから 将来、誰かに決められる前に、自分の意思で「ここに住みたい」と選ぶ。そのほうが、心も体も、ずっと穏やかでいられます。
いま、人生の折り返しを迎えた私たちに必要なのは、“我慢して住み続けること”ではく“これからを心地よく暮らすための住まい”を選び直すことなのかもしれません。
まとめ──2階に上がらなくなった日、それは“新しい暮らし”のスタートライン
「そういえば、最近2階を使ってないな」その小さな気づきは、ただの老いのサインではなく、 “これからの暮らし”を見直すきっかけ。階段のない生活、あたたかい家、無理のない動線。
それは、「もう年だから」ではなく、「これからも、ふたりらしく、穏やかに暮らすため」の選択です。 平屋への建て替えは、人生を小さくまとめるためじゃありません。
今まで以上に、軽やかに、自由に、のびのびと生きていくための“舞台づくり”です。 2階に上がらなくなった日──それは、終わりではなく、“これからを大切にする暮らし”の始まりかもしれません。
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