COLUMN

コラム

【平屋で叶える安心シニアライフ】 健康寿命を延ばす高断熱・バリアフリー設計で、和歌山の“終の棲家”を実現

2025.06.17
終の棲家

人生100年時代。「この家で、最後まで暮らせるだろうか?」

 

いま、日本は人生100年時代へ。

元気なうちは何でもできると思っていたけれど、

ふとした瞬間に、こんな不安がよぎることはありませんか?

 

「この家の階段、年を重ねたら危ないかもしれない」

「冬の寒さがこたえるようになった」

「ひとりになっても、この家で安心して暮らせるだろうか?」

 

そんな将来の暮らしへのちいさな違和感を、

見て見ぬふりをしている方も多いかもしれません。

でも実は、それこそが「住み替え」や「建て替え」を考える最初のサインです。

 

いま、和歌山県内でも、60代以上の新築住宅の大半が平屋になっているという事実をご存知でしょうか?                          

選ばれている理由は明確です。

階段のないバリアフリー設計、室温差の少ない高断熱構造、将来の介護にも対応しやすい動線。

 

つまり、平屋は「老後も安心して暮らし続けられる家」の条件をすべて備えた、

終の棲家に最適な住まいのカタチなのです。

 

このコラムでは、

なぜ、平屋が終の棲家として選ばれているのか?                                               

といった具体的な知識と、選択基準をお届けします。

 

老後の住まいに、少しでも「モヤモヤ」を感じている方へ──

これからの住まいを考える、きっかけとしてご覧いただけたら幸いです。

 

1.平屋の基本メリットを徹底解説

1-1|段差のない暮らしが叶う、安心のワンフロア設計

 

平屋

 

 

年齢を重ねるとともに、増えてくるのが転倒やつまずきのリスク

実際、65歳以上の高齢者が骨折や寝たきりになる原因の6割以上が、家庭内での転倒事故だとされています。

 

特に危険なのが、

  • 階段での踏み外し
  • 浴室や脱衣所での滑り
  • ちょっとした段差につまずく事故

こうしたリスクは、住まいの構造そのもので防げるはずです。

 

そこで注目されているのが、平屋住宅の「ワンフロア設計」

すべての部屋がひとつのフロアにまとまっているから、階段の上り下りは一切不要。

 

さらに、近年のシニア向け平屋ではこんな工夫も・・・

  • 廊下と部屋の段差をバリアフリーにして、つまずきを予防
  • 移動距離が最短に抑えられるコンパクト設計(1518坪で1日の平均移 動距離わずか15m
  • 回遊できる間取りで、介護や同居にも柔軟に対応できる

 

「足腰に不安が出る前に、安心できる住まいにしておきたい」

そんな想いに応えるのが、段差ゼロ・階段ゼロの平屋という選択肢なのです。

 

 

1-2|家事動線の短縮で、「動きやすさ」と「疲れにくさ」を両立

 

老後の暮らしにおいて、もうひとつ見逃せないのが体力との付き合い方です。

若いころは気にならなかった家の中の移動も、加齢とともにちょっとした負担になります。

 

特に負担が大きくなりやすいのが「家事動線」。

洗濯をして、干し場まで運んで、取り込んで、収納して──

この一連の流れが、2階建てや間取りの悪い家では毎日50007000歩に相当する移動になることもあります。

 

平屋なら、これが一気に変わります。

  • 洗濯物干し収納が一直線。移動が最短で毎日の家事がラクに
  • キッチンとトイレが近接配置なら、ながら家事がしやすく、時間短縮にも
  • 玄関 → LDK → 寝室までがスムーズにつながる動線で、ストレスフリー

 

「何気ない日常が、ぐんと軽くなる」──

それが、動きやすく疲れにくい平屋の魅力です。

体力に余裕ができるぶん、趣味や外出の時間を楽しめるようになったという声も多数。

 

 

 2. 和歌山にこそ必要な「高断熱住宅」の真価

2-1温暖な地域だから断熱は不要”──その思い込みが、命取りに

 

 

 

「和歌山は暖かいから、断熱なんていらないんじゃないの?」

そんな声をよく耳にしますが、じつはそれ、大きな誤解です。

 

国土交通省の調査では、和歌山県は「ヒートショックによる死亡リスクが高い地域」に分類されています。

冬は暖かいイメージがありますが、実際には下記のような地域特性が、住まいのリスクを高めているのです。

 

和歌山の気候特性 引き起こされる健康リスク
冬の朝晩に急激な寒暖差がある 血圧の乱高下・心疾患・ヒートショックの原因に
湿度が高く、結露しやすい カビ・ダニが発生しやすく、喘息や肺炎などの誘因に
夏は高温多湿で寝苦しい夜が多い 熱中症リスクの上昇・睡眠障害・慢性疲労

 

 

つまり、「冬が寒すぎる地域じゃないから大丈夫」ではなく、

和歌山のような温暖かつ湿潤な地域こそ、断熱性能の質が問われるのです。

 

 

2-2|高断熱住宅がもたらす、4つの暮らしの質の向上

 

和歌山の気候課題を安心に変えるのが、高断熱・高気密住宅

その真価は、単なる省エネにとどまらず、健康・快適・経済性・安全性にまで及びます。

 

室温が安定することで、命を守る

 

高断熱の家は、室温のムラが少なく、常に安定しています。

とくに冬場、脱衣所やトイレが18℃を下回らないことで、

心血管疾患・脳卒中などのリスクを大幅に低減できます。

✅ 寝室・廊下・浴室の温度差が5℃以内
✅ 起床時や入浴時のヒートショックを防ぐ

 

冷暖房効率が高まり、光熱費を大幅にカット

 

外気の影響を受けにくいから、エアコンはすぐ効き、無駄がありません。

✅ 夏は涼しく、冬は暖かく
✅ 電気代が気にならない暮らしへ

 

結露ゼロの暮らしで、健康リスクも軽減

 

高断熱と適切な換気設計で、室内の結露がほぼ発生しません。

その結果、カビ・ダニの温床がなくなり、

喘息やアレルギーなどの原因を大きく減らせます。

 

✅ 健康な空気環境で、子や孫にも安心
✅ 壁紙や窓周りのカビに悩まない生活

 

高い気密性で、防音・防臭の効果も

 

断熱性能が高い家は、同時に気密性も高い設計。

そのため、外からの騒音や近隣の生活臭なども遮断でき、

静かで清潔な住環境が保てます。

 

✅ 車の音や通学路の声が気にならない
✅ キッチンのニオイが他の部屋に広がらない

 

平屋と高断熱住宅は、じつは最強の組み合わせ

 

 

ここで知っておきたいのが、平屋住宅は構造的に断熱効率が非常に高いという点です。

  • ワンフロア設計で熱がこもりやすく、逃げにくい
  • 壁や天井の接合部がシンプルなので、気密性が確保しやすい
  • 間取りの自由度が高く、断熱材や高性能窓を効果的に配置できる

 

つまり、高断熱の効果をもっとも引き出せる構造が「平屋」なのです。

和歌山の気候にフィットし、健康・経済・安全性すべてを兼ね備えた暮らし──

それを実現するのが、高断熱×平屋の住まいです。

 

3.バリアフリー設計 × 老後安心間取り

3-1|将来の変化にも対応できる、ゆとりと安心の間取り設計

⾼齢者が安⼼して暮らせる平屋の間取り:後悔しない家づ くりの秘訣

バリアフリー

 

「まだ元気だから大丈夫」──そう思っていても、

いつか来る足腰の衰え介護のサポートに備えておくことが、

安心して長く住み続けられる家づくりにつながります。

 

バリアフリー設計のポイントは、「段差をなくす」だけではありません。

動きやすく、疲れにくく、将来にも対応できる設計が重要です。

ここでは、これからの暮らしを見越した3つの具体的な工夫をご紹介します。

 

引き戸100%採用で、手の力が弱ってもラクに開閉

ドアノブ式の開き戸は、加齢とともに扱いづらくなるもの。

特にリウマチや手指の筋力低下がある方にとっては、日々のストレスにも。

 

平屋の設計では、すべての室内建具を引き戸に統一することで、

  • 開け閉めに力がいらない
  • 車椅子でもドアを開けながら通過できる
  • 開放時に扉が邪魔にならず、スペース効率もアップ

何気ない動作がラクになることは、暮らし全体の自立度を保つカギになります。

 

寝室・トイレ・洗面の「トライアングル配置」で、夜間も安心

夜間にトイレに行く回数は、年齢とともに増えていきます。

暗がりでの移動は転倒の原因にもなるため、

 

寝室トイレ洗面が最短距離でつながる配置が重要です。

  • 起きてすぐにトイレへ行ける
  • 手洗いもすぐできて、再び安心して就寝
  • 万が一の介助時も、動線が明確でサポートしやすい

シニアの暮らしにこそ「夜の安全動線」は欠かせないポイントです。

「2階に上がらなくなった日」──夫婦ふたり、平屋で始める第2の暮らし

 

3-2|在宅介護にも対応できる、ひと工夫のある安心設計

 

将来的に、在宅介護が必要になる可能性は決して低くありません。

それでも、住み慣れた家で過ごしたいという想いに応えるには、

あらかじめ「介護対応」を想定した備えがカギになります。

 

手すり対応を見据えた「壁下地の補強」

将来的に手すりを取り付ける場合、壁にあらかじめ下地補強をしておくことで、

後からのリフォームが不要になり、コストや工期も抑えられます。

  • 寝室、トイレ、リビングなど必要箇所に事前補強
  • 見た目に影響せず、「見えない安心」を確保出来ます。

 

ベッド搬入も安心な「介護スペース」を確保

在宅介護用ベッドや医療機器は、サイズも重量もあるため搬入に制限が出やすいのが現実。

そこで、寝室への動線や出入口の間口を広めに設計することで、

万が一の介護シーンにも余裕を持って対応できます。

  • 廊下幅・ドア幅は搬入寸法を想定して設計
  • スムーズな介助動線も確保しやすい

 

フルフラットの浴室と「標準で手すり2本」の安心仕様

浴室での事故は、家庭内で最も多いとされる場所。

段差があるだけで、足が上がらずつまずく危険が大きくなります。

  • 床段差ゼロのフルフラット設計で、浴室内の移動がラクに
  • 立ち座りや出入りを補助する手すりを2カ所標準装備
  • 転倒予防と、介助時のサポート効率が向上

お風呂が「疲れる場所」ではなく、「癒しの時間」であり続けるために。

シニアの暮らしにこそ、浴室の安全性は不可欠です。

 

バリアフリー設計は「いまの快適」と「将来の安心」を両立する投資

目に見える段差をなくすだけでなく、

いま快適で、将来もそのまま暮らせる家を設計段階からつくること

それが、これからの終の棲家のあるべき姿です。

 

4.間取りの工夫で「15坪でも広く快適に」

 

15坪平屋

和歌山で選ばれる小さい平屋

15坪(約50㎡)なんて、狭いんじゃない?」

そんな声を覆すのが、空間を活かす設計力です。

 

実際に、延床面積わずか15坪・2LDKの平屋に、

60代ご夫婦がちょうどいい豊かさを感じながら暮らしている実例があります。

「賃貸の2LDKよりも広く感じる」
「管理がラクで、どこにいても気配が伝わる」
そんな声が上がる秘密は、空間を「広く」「無駄なく」活かす工夫にあります。

 

実例紹介|延床15坪・2LDK(夫婦2人暮らし)

 

LDK 南面に大開口の窓+勾配天井で、体感的な広がりを演出。
キッチン 動線をミニマムに設計したコンパクトキッチン。
寝室 限られたスペースでもくつろげるよう、収納はクローゼットを採用。

 

 

◎ “面積以上のゆとりを生む、設計3つの工夫

  1. 視線の抜けをつくることで、実際以上に広く感じる
     
  2. 「兼用空間」で機能を集約し、使わない部屋をつくらない
     
  3. 収納と動線を整理して、出しっぱなしを防ぐ

平屋だからこそ、「無駄のない暮らし」が叶う

2階がないからこそ、上下の移動も不要で、暮らしが平面的に完結

1フロアの設計は、ムダな廊下や階段スペースが不要なぶん、

LDKや寝室、収納にまわす空間を最大化できます。

 

「広さより、心地よさ──

これが、住まう人が実感する平屋×コンパクト住宅の本当の魅力です。

 

 

5.和歌山で建てるなら知っておきたい「施工会社選びの基準」

 

和歌山 建築会社

 

家づくりは、人生の中でも最大級の投資です。

だからこそ、「どの会社に建ててもらうか」で、住まいの快適さも、将来の安心も大きく変わります。

 

特に和歌山のように温暖かつ湿度の高い地域では、

断熱性・気密性・施工技術にきちんと対応している会社かどうかを見極めることが重要です。

和歌山の高温多湿&台風に強い平屋のつくり方

「なんとなく知名度があるから」「営業担当の感じがいいから」──

そんな曖昧な理由ではなく、数字と実績に基づいた確かな基準で比較することが、後悔しない家づくりへの第一歩です。

 

■ 和歌山の住宅会社3社を、客観的な性能軸で比較すると

 

比較ポイント 工務店A(地域密着型) ハウスメーカーB(全国展開) 陶彩館
断熱等級(UA値) 断熱等級4(UA値0.87) 断熱等級5 (UA値0.60)  断熱等級6 (UA値0.46) 
C値(気密測定) 実施なし 一部対応 全棟気密測定を実施
断熱材種類 内断熱(グラスウール) 内断熱(ウレタン吹付)
ダブル断熱(DCPウオール工法)

 

選ぶべき会社の“3つの基準とは?

 

1|数字で語れる「性能」

カタログや口頭説明だけでなく、UA値やC値といった客観的な性能指標を明示できるかどうか

さらに、その数値を「全棟で実測しているか」も重要なポイントです。

✅ UA値(断熱性能)やC値(気密性能)を自信を持って開示できるか確認
✅ モデルハウスだけでなく、実際の施工現場でもその性能を出せているか

 

2|積み重ねた「実績」

家づくりは、設計図通りにはいかない現場力が問われる仕事です。

だからこそ、地元の気候や土地に精通した施工経験が豊富かどうかも大切な判断基準になります。

✅ 和歌山エリアでの施工実績が豊富か
✅ 平屋・高断熱住宅・シニア向け住宅など、自分に近い条件の事例があるか

 

3|信頼できる「人」

設計者・現場監督・大工──

家を建てるのは会社ではなくです。

特に施工を外注している場合、担当者と現場との情報のズレがトラブルの原因になることも少なくありません。

 

陶彩館では、設計から施工・アフターまでワンチーム体制
図面に込めた想いが、そのままになる住まいづくりを大切にしています。

 

まずは、「数字」と「実物」が見える会社を

家づくりで後悔しないためには、以下の3点を確認するのが鉄則です:

  • 性能数値を全棟で計測・開示しているか
  • 建てた家を、実際に体感・見学できるか
  • 担当者・施工者の顔が見えるか、話が通じるか

家づくりはどの家を買うかではなく、どこで・誰と建てるか

信頼できる会社と、数字と実物で確かめながら進めることが、10年・20年先まで満足できる住まいへの近道です。

 

 

6.補助金・制度を活用して、建築コストを賢く抑える

「いい家を建てたいけれど、予算が心配」

「年金生活だから、無理はしたくない」

そんな方にこそ知ってほしいのが、国や自治体の補助金制度の存在です。

 

実は、高断熱性能の住宅を建てる方のために、

2025年度に160万円の補助金が活用できるチャンスがあります。

補助金を活用すれば、実質的な己負担を大きく抑えることも可能です。

 

子育てグリーン住宅支援事業 GX志向型住宅

 

リバースモーゲージという選択肢

「資金は心配。でも住み替えたい」

そんな方に、近年注目されているのが、リバースモーゲージローンです。

リバースモーゲージとは?

自宅(土地)を担保にして建築資金を借り入れ、
月々の返済は利息のみ、将来相続や売却時にまとめて返す仕組み。

 

✅ なお、リバースモーゲージには【年齢条件】【資金使途の制限】【金利変動】などがあります。 

信頼できる金融機関・住宅会社との相談が不可欠です。

 

 

7.終の棲家としての平屋×高断熱住宅を選ぶという投資

 

終の棲家

 

「家にお金をかけるのは、もったいない」

「建て替えは贅沢では?」──そう思っている方に、ぜひ知っていただきたい事実があります。

 

それは、住まいは支出ではなく、人生のリスクを減らし、時間とお金を守る投資であるということ。

とくに、高齢期を迎える方にとって、平屋 × 高断熱住宅という選択は、30年先まで見据えた最も合理的な住まいの形です。

 

◎ “いまより、この先にかかるコストが違う

高断熱・高気密住宅では、光熱費を安く抑えられるうえに、

冬場の室温が18℃以上を保てることで、心疾患・脳卒中などの健康リスクも低下

 

また、平屋であれば、転倒や階段事故のリスクが激減し、

「ケガで入院」「介護費が急増」といった想定外の出費も防ぎやすくなります。

 

つまり、住宅性能の違いが、将来の暮らしの質出費を大きく左右するのです。

 

「贅沢」ではなく「先手の備え」── 平屋×高断熱という判断

今の日本では、築30年を超える住宅の多くが「寒くて危ない家」に該当します。

  • 室温が急変してヒートショックの危険
  • 階段や段差で転倒のリスク
  • 光熱費が年々上昇し、家計を圧迫

 

対して、断熱等級6相当の平屋住宅は、


安全(段差ゼロ・室温安定)
経済的(冷暖房費の大幅削減)
長持ち(30年以上の性能持続)
という「終の棲家」にふさわしい3拍子を兼ね備えています。

 

◎ “いま建てることが、30年先の自分を助ける

「まだ大丈夫」と思っているうちに、

家は老朽化し、体力も少しずつ落ちていきます。

 

でも、まだ動けるいまだからこそできる選択があります。

それが、「次の30年に備える、終の棲家への住み替え」です。

 

✅ 月々の光熱費・医療費・修繕費の積み重ねを考えると、
✅ 平屋×高断熱住宅は、もっとも支出が少ない家になる。

 

▶︎ まとめ|先送りのコストより、いま備える安心

 

平屋 × 高断熱という住まいは、

「いまを豊かに」「将来も不安なく」暮らし続けるための人生の防災投資です。

 

迷っているなら、まずは比較の数字を見てみてください。

賢い暮らしの第一歩は、数字から始まります。

 

一覧