和歌山の寒い家が健康を損なう理由──シニア世代が知っておきたい断熱の話
目次
冬の和歌山、「家の中が寒い」と感じていませんか?
和歌山は「温暖な地域」と言われますが、実際に冬を過ごしてみると「意外と家の中が冷える」と感じる方が多いのではないでしょうか。
特に築30年以上の住宅では、断熱材が薄かったり、窓がアルミサッシのままだったりと、外の冷気がそのまま室内に伝わる“寒い家”が少なくありません。
冬の朝、布団から出た瞬間にブルッと震える。
お風呂上がりに脱衣所が冷たくてつらい。
こうした「当たり前になっている寒さ」は、実は体にとって深刻なストレスです。
温暖な気候の和歌山でも、ヒートショックや血圧変動による事故は毎年多発しています。
本記事では、寒い家が健康に与えるリスクと、和歌山の気候に合った断熱の考え方を詳しく解説します。
家を「快適にする」だけでなく、「健康を守る」ための知識として、ぜひ参考にしてください。
和歌山でシニア世代が叶える、平屋での健康で安心な“これからの暮らし”
和歌山の家はなぜ寒い?温暖地域の“断熱不足”

「和歌山は南国だから、断熱なんて必要ない」と思われがちです。
しかし、実際にはそれが“落とし穴”になっています。
温暖地では冬の最低気温が氷点下を下回ることは少ないものの、外気温と室温の差が10℃以上になる時間帯が多く、朝晩の冷え込みは体への負担となります。
しかも、昔の住宅は「夏の暑さ対策」には重きを置いていましたが、「冬の快適性」は後回しにされてきました。
結果として、和歌山ではこんな特徴が見られます。
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壁や床下の断熱材が入っていない、または劣化している
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窓が単板ガラス(1枚ガラス)で熱を通しやすい
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暖房しても天井付近だけが暖かく、足元は冷たい
つまり、“温暖地仕様の家”が、加齢とともに体に合わなくなってくるのです。
若い頃には気にならなかった冷えも、年齢とともに血流や代謝が低下し、健康リスクに直結します。
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寒い家が健康を脅かす─ヒートショックの怖さ

冬になるとニュースで耳にする「ヒートショック」。
これは急な温度差によって血圧が乱高下し、心臓や血管に負担がかかる現象です。
特に入浴前後やトイレでの事故が多く、高齢者にとって命に関わるケースも少なくありません。
消費者庁の調査によると、入浴中の急死は年間1万9000人以上にのぼり、交通事故死よりも多いと言われています。
そして、その多くが「寒い脱衣所・浴室」が原因です。
和歌山でも、築年数の経った住宅では浴室やトイレが北側に位置し、日当たりが悪く冷え込みやすい傾向があります。
暖房の効いたリビングから冷えた脱衣所に移動するだけで、血圧が一気に20〜30mmHg上昇することもあります。
これが毎日繰り返されることで、知らず知らずのうちに体に負担を与え続けてしまうのです。
室温18℃未満は危険ライン「寒い家」が病気を招く
イギリスの公的研究機関「Public Health England」では、室温18℃未満が高齢者の健康に悪影響を与えると報告しています。
室温が15℃を下回ると血圧が上昇し、脳卒中や心筋梗塞のリスクが高まるというデータも。
日本でも同様の傾向があり、国土交通省の調査では、断熱改修を行った家庭では血圧が平均8mmHg下がったという結果が出ています。
また、冷えによって自律神経が乱れ、睡眠の質が低下したり、免疫力が落ちて風邪をひきやすくなったりすることも。
「なんとなく体調が悪い」「夜中にトイレが近い」といった日常の不調も、実は家の寒さが関係していることがあります。
特にシニア世代にとって、“家の温度”は健康寿命に直結する要素なのです。
暖かい家=健康住宅。断熱性能で暮らしが変わる

「健康住宅」とは、冬でも家の中がどこにいても暖かく、温度差の少ない家のこと。
その鍵になるのが、断熱性能と気密性能です。
断熱性能とは
家を“魔法瓶”のように保温する力のことです。
壁や床、天井、窓などにしっかりと断熱材が入っていると、外の冷気を通しにくく、暖房の熱が逃げにくくなります。
たとえば、冬の朝にリビングがすぐ暖まり、夜になっても室温が下がりにくい──それが断熱性能の高さです。
気密性能とは
家のすき間の少なさを示す性能です。
見えないすき間が多いと、そこから冷たい空気が入り、せっかく暖めた空気が逃げてしまいます。
気密性能が高い家は、外気の影響を受けにくく、室内の温度を一定に保てます。
この2つがしっかりしていると、
リビング・廊下・脱衣所などの温度差が少なくなり、ヒートショックの危険も減ります。
陶彩館が推奨する基準は、
断熱性能(UA値)0.46以下、気密性能(C値)1.0以下。
このレベルになると、冬でもエアコン1台で家全体がぽかぽか。
足元の冷えや結露も少なく、体に負担のない快適な住まいが実現します。
さらに、断熱性が高い家は光熱費も年間で約3割節約できるというデータもあります。
つまり、「断熱」と「気密」を整えることで、
健康にも、お財布にもやさしい暮らしが叶うのです。
和歌山の気候に合う断熱リフォームのポイント

「新築じゃないと暖かい家は無理」と思っていませんか?
実は、今の家を“まるごと断熱リフォーム”することで、新築並みの快適さを手に入れることができます。
リクシルが推奨する「まるごと断熱リフォーム」は、家全体をすっぽりと断熱材で包み込むように改修し、冬も夏も快適で健康的な室内環境を実現する方法です。
特に湿気の多い和歌山では、すき間風や結露を防ぎながら、家の中の温度差を少なく保つことが大切です。
無理に建て替えなくても、リフォームで“暖かく健康な家”は十分に実現できます。
窓の断熱(内窓設置・Low-E複層ガラス)
窓は家の中で最も熱が出入りしやすい場所。
冬は冷気の約6割が窓から入り、夏は強い日射熱が入り込みます。
そこでおすすめなのが内窓(二重窓)やLow-E複層ガラスの設置です。
窓を二重にするだけで、外の冷気を大幅にカットし、結露もほとんど発生しなくなります。
施工は1日で完了するケースが多く、費用対効果の高い断熱リフォームの第一歩です。
💡 LIXILの「インプラス」シリーズ
既存の窓の内側にもう1枚窓を取り付けるだけで、冷気や騒音を遮断。
冬はあたたかく、夏はすずしい、静かな空間に生まれ変わります。
床・天井の断熱改修
シニア世代にとって、足元の冷えは大敵です。
床下に断熱材を敷き込むと、底冷えが改善され、朝の冷え込みもやわらぎます。
天井裏に断熱材を追加すれば、暖かい空気が外に逃げにくくなり、エアコン効率もアップ。
🏡 LIXILの「まるごと断熱リフォーム」では
壁・床・天井をトータルで断熱化し、家全体を“魔法瓶のように包み込む構造”に。
家中どこにいても温度差が少なく、ヒートショックの心配も軽減します。
玄関ドアの断熱リフォーム
玄関ドアを断熱仕様に交換するのも効果的です。
玄関は家の中でも特に温度差が出やすい場所ですが、断熱ドアに変えるだけで冷気の侵入を防ぎ、家全体の保温性が向上します。
🚪 LIXILの「リシェント」シリーズ
壁を壊さずに1日で交換可能。デザインも豊富で、防犯性・断熱性の両方をアップできます。
1階まるごと健康リフォームで叶える安心の暮らし
築30年以上の家でも、これらの改修を組み合わせることで“暖かい家”に生まれ変わります。
特に陶彩館が提案する「1階まるごと健康リフォーム」は、
断熱・バリアフリー・動線改善を一体化させたプラン。
生活空間を1階に集約し、将来の介護や老後の安心にも備えることができます。
無理のない範囲でリフォームを重ねることで、“今も、これからも安心できる終の棲家”をつくることができるのです。
補助金制度を活用した賢い断熱リフォームを

いよいよ2025年4月から、すべての新築住宅に「省エネ基準適合」が義務づけられます。
これは、住宅の断熱・気密性能を一定以上に高め、冷暖房エネルギーの無駄を減らすための制度です。
一見“新築の話”に思えますが、実はこの流れは既存住宅(リフォーム)にも大きく関係しています。
政府は、「既存住宅の断熱性能向上」を国を挙げて進めており、窓・外壁・天井・床の断熱改修を対象にした補助金が次々と登場しています。
つまり今こそ、補助金を上手に使って家を健康住宅へとアップデートできるチャンスなのです。
国の支援策:「住宅省エネ2025キャンペーン」(国交省)
国土交通省・経済産業省・環境省の3省が連携して進めているのが「住宅省エネ2025キャンペーン」。
省エネ性能の高い設備や建材を導入した際に、リフォーム費用の一部を国が負担してくれる仕組みです。
主な対象は以下のとおりです:
| 対象工事 | 主な内容 | 補助金額(上限の目安) |
|---|---|---|
| 窓の断熱改修 | 内窓設置・ガラス交換など | 最大200万円(戸建ての場合) |
| 高効率給湯器の導入 | エコキュート・ハイブリッド給湯器など | 5〜15万円程度 |
| 断熱材改修 | 天井・床・外壁など部分断熱 | 工事内容に応じて加算 |
とくに人気が高いのが「窓リフォーム」。
LIXILの「インプラス」などの内窓製品が対象になることが多く、1窓あたり数万円の補助が受けられるケースも。
この制度を活用すれば、負担を抑えながら**“家の寒さ対策”を具体的に進められる**のです。
和歌山市のリフォーム支援事業
住宅耐震改修事業(耐震改修と同時に行うリフォーム工事)の一部補助)
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170戸程度
(注)予算の状況により増減する場合があります。 -
令和7年4月18日(金曜日)~12月12日(金曜日)(土曜日・日曜日・祝日を除く)
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リフォーム工事費の2分の1(上限20万円、千円未満切捨て)
(注)リフォーム工事費の合計が10万円以上の場合に限る。
次のすべての条件を満たす場合、補助申請をしていただくことができます。
- 耐震改修事業補助金(住宅の耐震改修費の一部補助)の交付決定を受けていること。(同時に申請できます。)
- 平成12年5月31日以前に建築(着工)された住宅(戸建て、長屋又は共同住宅で居住の用に供している部分の面積が延べ面積の2分の1を超えているもの)で、延べ面積が400平方メートル以下、木造住宅については2階建て以下の住宅であること。
暖かい家は、家族の絆も深める

断熱性能を高めた家に暮らすと、体が楽になるだけではありません。
心にも、ゆとりとやさしさが生まれます。
冬の朝、目覚めても冷気を感じず、布団から出るのが苦にならない。
夜中にトイレへ行くときも、ヒヤッとせずに安心して歩ける。
そんな小さな“快適”の積み重ねが、毎日のストレスを確実に減らしてくれます。
寒さで体を縮めていた時間が減ると、自然と会話が増えます。
夫婦で「今日は暖かいね」「この家にしてよかったね」と笑い合える。
室温が安定すると、心も穏やかに安定するのです。
「暖かさ」は、家族を迎えるやさしさになる
寒さのない家は、夫婦だけでなく家族みんなを包み込む場所になります。
孫が遊びに来ても、どの部屋も暖かく、安全。
「おばあちゃんち、あったかいね」と笑う声が響き、
リビングには自然と家族が集まってきます。
以前は寒くて使っていなかった和室が、
いまではお孫さんのお昼寝スペースや趣味の部屋に。
暖かい家は、思い出の続きが生まれる場所へと変わります。
寒さをなくすことは、「孤立」をなくすこと
意外かもしれませんが、冬の寒さは“人の心を閉じこめる”要因にもなります。
寒い家では動くのが億劫になり、
会話も減りがち、外出もおっくうになりがちです。
一方、家の中が暖かいと、自然と活動的になります。
家事も軽やかにこなし、趣味や散歩を楽しむ気力も湧いてきます。
つまり、断熱は健康だけでなく、心の活力を取り戻すための投資なのです。
和歌山で「ぬくもりをつなぐ家」へ
和歌山の冬は短いようでいて、朝晩の冷え込みは意外と厳しい。
その冷えを我慢して暮らすことが、いつの間にか「家での幸せ時間」を奪っているかもしれません。
断熱性能を高めた家は、
「寒さに耐える暮らし」から「心地よさを分かち合う暮らし」へと変えてくれます。
そしてそのぬくもりは、
夫婦の笑顔を増やし、子どもや孫へと受け継がれていく。
暖かい家は、次の世代へのやさしさのカタチでもあるのです。
寒い家を卒業することが、健康寿命を延ばす第一歩
和歌山の家は「温暖だから大丈夫」と思われがちですが、実際には寒暖差の大きい地域でもあります。
築年数が経った家ほど断熱性能が不足し、知らず知らずのうちに体を冷やしてしまうのです。
しかし、家の断熱を見直すことで──
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血圧が安定する
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睡眠の質が上がる
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光熱費が減る
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家族が快適に過ごせる
というように、暮らしが劇的に変わります。
「家を暖かくすること」は、「家族の健康を守ること」。
人生100年時代、これからの住まいは「快適さ」ではなく「健康寿命を延ばす性能」が求められます。
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