建築業界38年の私が、陶彩館を選んだ理由
このコラムではこれまで、
住まいや暮らしの考え方を中心にお伝えしてきましたが、
実は自分自身のことについては、あまり触れてきませんでした。
今回は
「建築業界38年の私が、陶彩館を選んだ理由」というテーマです。
その前に、簡単に自己紹介をさせてください。
浦地 勲(うらじ いさお)と申します。
私は和歌山で生まれ育ち、
建築業界に携わって38年になります。
そのうち約30年間は住宅業界で、新築の注文住宅を中心に、
設計から家づくり全体に関わってきました。
前の会社には27年間在籍し、
後半は役員として経営にも携わっていました。
そんな私が、
なぜ長く勤めた会社を離れ、
今の会社・陶彩館を選ぶことになったのか。
今回は少し、個人的な話を書いてみようと思います。
27年間、和歌山市の建築会社で家づくりに携わってきました。
仕事としても、人としても、多くの時間を過ごした会社です。
しかし、これから先、自分が本当に取り組みたい家づくりは何か。
そう考える中で、これまでの環境とは少し違う道を選ぶ必要があると感じるようになり
最終的に退職を決意しました。
簡単な決断ではありませんでした。
仕事人生の大半を過ごした場所を離れることには、
不安も迷いもありました。
退職後、ありがたいことに何社かお声がけもいただきました。
ただ、どの会社にも
「ここで、これからの人生をかけたい」
そう思える決め手を見つけることができませんでした。
そんなとき、ある方のご紹介で、
今の会社である陶彩館(オーヤシマ株式会社)の社長とお会いしました。
陶彩館は、和歌山で長く続くリフォーム工事店です。
地域でもよく知られ、実績と信頼を積み重ねてきた会社です。
私は、新築の注文住宅を専門としてきました。
そのため、これまでの経験や、
自分が大切にしてきた家づくりの考え方を、率直にお話ししました。
そのとき、社長は、ご家族の介護を通じて感じた住まいの現実を話してくださいました。
ある日突然、ヒートショックが原因で、ご主人が脳梗塞で倒れ、車いすでの生活になったこと。
病気によって暮らし方が変わること。
それまで気にならなかった段差や動線が、急に大きな負担になること。
手すりや温度差への備えが、日々の安心に大きく関わること。
「病気や介護は、ある日突然やってくる。
でも、住まいに備えがあれば、防げることもある。
そして何かが起きたあとも、自宅で自分らしく暮らし続けられる可能性が広がる」
その言葉が、私の中に深く残りました。
私はその話を聞きながら、
これまで自分がつくってきた家、
提案してきた住まいを思い返していました。
性能やデザイン、価格。
それらはもちろん大切です。
けれど、人生の後半を本当に支えられる住まいになっているかと問われると、
十分に向き合えていなかった部分もあったと感じました。
社長は続けて、
「同じような不安を抱える方のために、
安心して歳を重ねていける住まいを形にしたい」と話されました。
それは事業の話というより、
人生の現実から生まれた言葉でした。
私は思いました。
これまでの経験を活かし、
この想いを住まいという形にできるなら、
それは自分にとっても、大きな意味のある仕事になるのではないか。
そして、
「安心して歳を重ねていける住まい」を本気でつくる。
その一員として関わることを決めました。
それが、
私が陶彩館を選んだ理由です。
もし今、
「この家で、この先も安心して暮らせるだろうか」
「親の住まいを、このままでよいのだろうか」
「建て替えやリフォームを考えた方がいいのだろうか」
そんな不安を少しでも感じている方がいれば、
その不安は決して大げさなものではありません。