二階建ての1階だけをリフォームする費用はいくら?平屋のように暮らすための工事範囲と予算
お風呂は直した。でも、寝室はまだ2階のまま。
湯上がりに階段を上がり、寝る支度をする。冬の夜は、暖房を切った1階へ下りるのがおっくうで、寝る前に忘れ物がないか確かめる。
子どもが独立して、2階には空いた部屋がある。それでも夫婦の寝室も、毎日の着替えも、家族が4人で暮らしていた頃と同じ場所にある。
たとえば、そんな暮らしを続けながら「平屋だったら楽なのに」と思ったことはないでしょうか。けれど、建て替えるほどの決心はつかない。お風呂もキッチンも直してきた家だから、まだ大切に使いたい。
そのときに考えたいのが、今の二階建てを残し、寝る・食べる・入浴する・洗濯する場所を1階にまとめるリフォームです。
費用の参考として、百家の公式サイトには1階19.53坪で990万円の施工例があります。設計料・諸経費・税込みの参考工事価格で、間取りや断熱、水まわりまで見直した事例です。どの家もこの金額になるわけではありません。まず、自分たちは何を変えたいのか。その中身から予算を考えてみましょう。
目次
お風呂を直しても残った不便
お風呂を新しくして、お湯が冷めにくくなった。キッチンを替えて、片付けもしやすくなった。ひとつずつ直してきたことには、ちゃんと意味があります。
それでも、入浴後に階段を上がる動きは変わっていない。洗濯機は1階、干す場所とタンスは2階。使う設備が新しくなっても、家の中を行き来する距離は以前のままです。
ここで、もう一度家電や設備のカタログを開く前に、朝起きてから夜寝るまでを思い出してみてください。「あれを取りに行くのが面倒」「冬はあの部屋に入りたくない」。そんな場所が、次に手を入れる候補です。
寝室を1階へ移すなら、普段着の収納も近くに置く。洗濯物を1階で干すなら、取り込んでしまう場所まで決める。用事のたびに2階へ戻らなくて済むところまで考えると、必要な工事が見えてきます。
来客用の和室を夫婦のために使う

1階に和室があるなら、まず寝室にできないか考えられます。ただ、ベッドが入ることだけで決めると、暮らし始めてから気になることもあります。
リビングのすぐ隣なら、ひとりが先に寝たとき、もうひとりはテレビの音を気にするかもしれません。廊下の奥なら、夜中にトイレまで何枚も戸を開けることになるかもしれません。
夫婦で寝る時間が違うなら、建具や壁で音がどう伝わるかを確認する。トイレの近くにするなら、出入りの音や照明にも配慮する。間取りには、こうしたふたりの習慣まで反映させたいところです。
「でも、子どもや孫が来たときに困るから」と迷う方もいるでしょう。家族が集まる場所は残したい。その気持ちを大切にしながら、帰省時は2階の部屋を使うなど、普段と来客時の使い分けを考えることもできます。
長く来客用にしてきた部屋に、夫婦のベッドを置く。庭の見える窓辺で、朝の着替えをする。今ある家の中にも、自分たちが気持ちよく過ごせる場所をつくる余地があるかもしれません。
19.53坪で990万円の施工例はどこまで直したのか
「1階だけなのに、そんなにかかるのか」。990万円という金額を見て、そう感じる方もいると思います。何に費用がかかっているのか、工事の中身を確認しましょう。
公式サイトで紹介しているのは、築25年の住宅で、子どもが独立した後の夫婦2人の暮らしに合わせた施工例です。対象面積は64.59㎡、19.53坪。間取りを変え、天井・壁・床下の断熱や内窓、玄関ドア、水まわり、引き戸などを整えています。
この金額は、和室にベッドを置くための内装工事だけを示したものではありません。日常の移動や寒さまで含め、1階の暮らしを組み直した場合の参考になります。
一方、浴室を最近替えていて、寝室に使える部屋もある家なら、残せる部分を確認しながら工事を絞る考え方もあります。逆に、床下の傷みや配管の劣化が見つかれば、その補修も予算に必要です。
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工事の組み方 |
主に変えるところ |
予算を左右するところ |
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今の間取りを活かす |
和室の寝室化や収納の整備など |
残せる床や建具、窓の状態 |
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1階で用事を済ませる |
寝室と水まわりの配置、洗濯と収納の動線 |
壁の変更や設備の移動、配管工事の範囲 |
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寒さや建物の傷みも直す |
窓や床などの断熱、劣化部分の補修、必要な補強 |
建物調査で分かる状態と、改善する範囲 |
見積もりを頼むときは、「今あるものを活かす案」と「毎日の不便をまとめて解消する案」を比べてみてください。金額の差と、その差で何が変わるのかを一緒に確認できます。
※990万円は公式サイトに掲載された施工例の参考工事価格です。設計料・諸経費・税込み。建物の状態、施工範囲、設備仕様などによって費用は異なります。
見積書に朝と夜の暮らしを重ねてみる
見積書には「床工事」「内窓」「建具工事」と書かれています。それを読むときは、工事後の自分の一日も思い浮かべてみてください。
朝、着替えを取りに2階へ上がらずに済むか。洗濯物をしまうまでに、どこを通るのか。夜、ひとりが寝た後も、もうひとりが気兼ねなく過ごせるか。
たとえば、寝室をきれいにしても、冷える窓や床をそのままにすれば、冬にはまた暖かいリビングへ戻りたくなるかもしれません。断熱を考えるなら、寝室だけで区切らず、トイレや洗面へ向かう場所も含めて計画する必要があります。
予算が厳しくなったときも、何を残すかは暮らしから判断できます。気に入った壁紙をもう一度選び直すのか、毎日使う寝室の寒さを我慢するのか。完成後も残ってほしくない不便を、先に決めておくことが大切です。
もちろん、雨漏りや構造の傷みがあれば、先に対処する必要があります。安心して使える建物かを調べたうえで、毎日の生活に関わる工事へ予算を配分しましょう。
直したばかりのお風呂やキッチンはどうするか

「数年前にお風呂を直したばかりなのに、またリフォームするのはもったいない」。そこが気になって、相談をためらうこともあるでしょう。
まずは、工事した時期と今の状態を伝えてください。今の位置で使い続けられる設備があるか。その周囲だけを直せるか。新しい間取りを考えるときに、残す候補として検討できます。
ただし、取り外して移設する場合は、再利用の可否や費用の確認が必要です。設備を残すために配管や間取りの工事が増えることもあるので、「残した場合」と「更新した場合」の総額を比べます。
相談時には、過去の工事の見積書や写真があれば役立ちます。全部をやり直す前提にせず、これまで家にかけてきたお金も活かせる計画を考えたいところです。
2階を残すなら家全体の修繕費も確かめる
1階中心に工事を絞っても、費用が家全体のリフォームの半分になるとは限りません。キッチンや浴室など費用のかかる設備が、もともと1階に集中している家もあります。
そして、2階を普段使わなくなっても、屋根や外壁、窓は残ります。「1階を直した翌年に、屋根の工事が必要になった」ということを避けるためにも、先に家全体の状態を確認しておきたいところです。
見積もりでは、今回の工事費と、近いうちに必要になりそうな修繕費を分けて聞いてください。仮住まいや荷物の移動が必要かも確認し、住み始めるまでの支出をつかみます。
調査によって大きな傷みが分かった場合は、補修を含む総額を見て計画を見直します。必要に応じて、リフォームと建て替えを同じ条件で比べます。
夫婦で気になっている場所は同じとは限らない

相談前に、ふたりで「今の家で、どんなときに面倒だと感じるか」を話してみませんか。
ひとりは階段を気にしていても、もうひとりは、食事の後にゆっくり本を読む場所が欲しいかもしれません。「広いリビングにしたい」と思っていたら、相手は「少し離れて過ごせる場所を残したい」と考えていることもあります。
どちらかが遠慮していると、工事が終わってからも不便が残ります。大きな希望でなくても、「冬の朝、着替える部屋を暖かくしたい」「洗濯物を抱えて階段を上がるのをやめたい」と、具体的に伝えてください。
そして、家の中で好きな場所もひとつ残しておきましょう。庭が見える窓、長く使ってきた家具、ほっとする畳の部屋。気に入っているものを活かせると、今の家を直す楽しみも見つけやすくなります。
今の家で夫婦が楽に暮らせる範囲を考えませんか
子どもが小さかった頃は、部屋数も、2階の子ども部屋も必要でした。その家を、家族の変化に合わせて使い直す時期が来たのかもしれません。
寝室を1階に移したら、着替えも、洗濯も1階で済ませられるか。寒い部屋や、使いにくい収納は残らないか。いつもの一日を思い浮かべながら、残す部分と直す部分を決めていきましょう。
百家の無料相談では、今の間取りや気になっていることを伺い、1階で暮らすために必要な工事を整理します。最近直した設備や、残したい部屋についてもお聞かせください。
「お風呂は直した。でも、この先も寝室が2階でいいのか迷っている」。そんな話から、始めていただけます。
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百家(ひゃっか)は、オーヤシマ株式会社 陶彩館が運営する、50代・60代からの暮らしに合わせた平屋住宅ブランドです。和歌山で、夫婦2人やおひとりの小さな平屋、建て替え、住み替え、今ある土地での新築を検討する方に、この先30年を安心して暮らせる住まいをご提案しています。