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平屋は今建てる? 3 年待つ? 50 代・ 60 代が建築時期を決める 7 つの基準

2026.08.01
平屋コラム

「平屋を建てるなら、物価や金利が落ち着いてからの方がよいのだろうか」

「今の家はまだ住める。退職してから、ゆっくり考えても遅くないのでは」

和歌山50代・60代の方から住まいのご相談を受けていると、このような迷いをよくお聞きします。家づくりは大きなお金が動くため、少しでも条件のよい時期を選びたいと思うのは自然なことです。

ただし、3年後の建築費や住宅ローン金利を正確に予想することはできません。資材価格が下がる可能性もあれば、人件費や設備価格が上がる可能性もあります。金利も同じです。公的な統計は足元までの変化を確認する資料にはなりますが、3年後の価格を約束するものではありません。

 

一方で、今の家の傷み、毎日の階段や寒さ、ご自身の年齢、退職時期、引っ越しの体力は、3年の間にも変わっていきます。

そこで大切なのは、「今は高いか、3年後は安いか」だけで決めることではありません。今動く場合と3年待つ場合を、ご家庭の暮らしとお金の両方から比べることです。

 

まず結論 今すぐ建築を決める必要はありません。ただし、情報収集や家の点検、資金整理まで3年後に延ばす必要もありません。「考え始めるのは今、契約時期は七つの基準で決める」という進め方が安心です。

 

 

目次

「待てば安くなる」だけで決めない方がよい理由

 

国土交通省の建設工事費に関する資料を見ると、近年は資材、人件費、設備など複数の要因で建築費が動いています。日本銀行も、金利環境が変化する中で住宅ローンへの影響に注意が必要だとしています。つまり、建築費も金利も、一方向にだけ動くとは限りません。

仮に3年後に一部の材料が安くなっても、その間に外壁や屋根、水まわりの修繕が必要になれば、待つための費用が生じます。反対に、今の家に大きな不具合がなく、3年間で自己資金を増やせるなら、急いで契約しない方が合うこともあります。

大切なのは、相場だけを見るのではなく、「自分たちの3年間に何が起こるか」を考えることです。ここからは、建築時期を決める七つの基準を順番に見ていきましょう。

 

 

基準1|今の家は、あと3年を安心して過ごせる状態か

 

屋根・外壁・床下・水まわりなど、今の家の状態を先に確認する

 

 

最初に確認したいのは、今の家の状態です。「まだ住める」と「大きな修繕をせず、あと3年安心して暮らせる」は同じではありません。

  • 雨漏り、外壁のひび、屋根のずれがないか
  • 床の沈み、シロアリ、配管の漏れがないか
  • 給湯器、キッチン、浴室などの交換時期が近くないか
  • 耐震性に不安があるまま、大きな地震に備えられるか
  • 修繕して3年住む費用と、建て替えを進める費用を比べたか

修繕が必要な場所が一つなら、直してから落ち着いて考える方法もあります。しかし、屋根・外壁・水まわり・耐震など複数の課題が重なっている場合は、3年間の修繕費を払ったあとで建て替えることにならないかを確認したいところです。

建て替えを考え始める時期を詳しく知りたい方は、建て替えのベストタイミングは50代〜60代?70歳を過ぎると難しい理由と判断基準も参考にしてください。

 

 

基準2|寒さ・暑さ・階段・段差を、あと3年無理なく受け入れられるか

 

寒さ・暑さ・階段・段差

 

 

住まいの不便は、ある日突然始まるとは限りません。階段を使う回数が減った。冬の脱衣室がつらい。夜中のトイレまでが遠い。草引きや雨戸の開け閉めが負担になった。こうした小さな変化が少しずつ積み重なります。

特に50代・60代では、「まだできるから大丈夫」と我慢しやすい時期です。しかし、今できることと、3年後も無理なく続けられることは分けて考える必要があります。

平屋にすれば、すべての問題が自動的に解決するわけではありません。それでも、寝室・トイレ・洗面・LDKを近くにまとめ、段差をなくし、家の中の温度差を小さくする計画は、これからの暮らしを整えやすくします。

冬の室温差や夏の暑さまで確認したい方は、和歌山で断熱性能の高い平屋を建てるなら|百家の性能と考え方をご覧ください。

 

 

基準3|今建てても、老後資金を先に残せるか

 

老後資金

 

 

3年待てば貯蓄が増える」という考え方は、毎年いくら残せるかが具体的なら有効です。たとえば、3年間で増やせる自己資金から、その間に必要な家の修繕費、家賃、車の買い替え、家族の支援などを差し引いて考えます。

一方、今建てる場合も、使えるお金をすべて家に入れる必要はありません。生活費、医療や介護、車、趣味、設備交換、予備費を先に残し、そのうえで土地・建物・解体・外構・登記・引っ越しまで含む総予算を決めます。

比較するときは、「今の建物価格」と「3年後の予想価格」だけを並べないことが大切です。今の家に3年住む費用、3年間で増やせるお金、退職後に残したい金額まで、一つの表にします。

無理のない上限を決める手順は、50代・60代の平屋予算はいくらまで?老後資金を残す「無理のない総予算」の決め方で詳しく整理しています。

 

 

基準4|住宅ローンを使うなら、3年後の年齢と収入で無理がないか

 

住宅ローンを利用する場合、3年の差は年齢と返済期間に関わります。申込年齢、完済時年齢、収入、現在の借入、団体信用生命保険などの条件は、金融機関や商品によって異なります。

たとえば、現役収入があるうちに審査を受ける場合と、退職後に年金収入を中心として申し込む場合では、同じ借入額でも見え方が変わることがあります。また、返済期間が短くなると、毎月の返済額が大きくなりやすくなります。

だからといって、「年齢が上がる前に急いで借りるべき」という意味ではありません。借りられる額と、退職後も無理なく返せる額は違います。今と3年後の両方で、自己資金、借入額、返済期間、退職後の月々負担を試算し、金融機関へ契約前に確認しましょう。

 

確認したいこと 3年待つことで借入額をどれだけ減らせるか。その一方で、返済期間が短くなり月々負担が増えないか。二つを同時に確認します。

 

 

基準5|荷物整理・仮住まい・引っ越しを、いつなら無理なく進められるか

 

長年の荷物を家族と整理する時間と体力も、建築時期の大切な基準

 

 

家づくりは、間取りを決めるだけではありません。土地や住宅会社を見に行く。打ち合わせをする。設備を選ぶ。長年の荷物を整理する。住所変更をする。建て替えなら仮住まいへ移り、完成後にもう一度引っ越します。

今は元気でも、3年後に同じ負担を軽く感じられるとは限りません。ご自身の体力だけでなく、配偶者の健康、親の介護、仕事の忙しさ、子どもが手伝える時期も含めて考えます。

反対に、今は介護や仕事が重なっており、家づくりへ気持ちを向けられない場合は、少し待つことがよい選択です。その場合も、「落ち着いたら考える」ではなく、いつまでに何を終えるかを決めておくと、3年がそのまま過ぎにくくなります。

建て替え中の暮らしを具体的に確認したい方は、建て替え中の仮住まいはどうする?期間・費用・荷物の整理を和歌山で解説もあわせてご覧ください。

 

 

基準6|いつから新しい平屋で暮らしたいか、完成希望時期から逆算できるか

 

3年待つ」という言葉は、3年後に考え始めることなのか、3年後に完成させることなのかで大きく違います。

土地探しが必要な方は、希望地域や条件によって候補地が見つかるまでの期間が変わります。建て替えでは、建物調査、仮住まい探し、解体も必要です。住み替えでは、今の家の査定、売却、新居の建築の順番を決めます。設計、申請、工事、引っ越しまで考えると、完成希望日よりかなり前から準備が始まります。

たとえば、退職後すぐに新居で暮らしたい、車を手放す前に便利な地域へ移りたい、今の家の大きな修繕時期までに建て替えたいという希望があるなら、完成時期から逆算します。

 

考え方 「3年後に動く」ではなく、「3年後にどこまで終えていたいか」を決めると、今から必要な準備が見えてきます。

 

別の土地へ住み替える方は、住み替えは今の家を先に売る?平屋を先に建てる?50代・60代の進め方で、売却先行と建築先行の違いも確認できます。

 

 

基準7|夫婦・子ども・家族で、住まいの優先順位を共有できているか

 

50代・60代の家づくりでは、夫婦だけでなく、成人した子どもや親の暮らしが関わることがあります。今の家を子どもへ譲るのか。売るのか。敷地内の離れを壊して建てるのか。親の介護が始まったとき、どの距離で暮らすのか。

家族の意見がそろっていないまま急いで契約すると、後から不安が大きくなります。一方、意見が違うからといって、話し合いを3年先に延ばしても自然に解決するとは限りません。

  • 今の家で一番困っていることは何か
  • 新しい家で守りたい暮らしは何か
  • 家に使える総額と、残したいお金はいくらか
  • 今の家や土地を将来どうするか
  • 荷物整理・仮住まい・引っ越しを誰が手伝うか

すべてを同じ意見にする必要はありません。費用を優先する方、住み慣れた場所を大切にしたい方、体の負担を早く減らしたい方がいてもよいのです。違いを見える形にし、何を優先するかを一緒に決めます。

 

 

7つの基準で「今」と「3年後」を比べてみましょう

 

今建てる道と3年待つ道を、良し悪しではなく自分たちの条件で選ぶ

 

判断基準 今動く方に傾く目安 3年待つ方に傾く目安
今の家 修繕や安全面の不安が重なっている 点検で3年間は大きな問題がない
健康 階段・寒さ・段差が日々の負担 今の住まいで無理なく暮らせる
資金 今の総額でも老後資金を残せる 3年間で自己資金を着実に増やせる
ローン 現役収入中に審査・返済計画を整理したい 借入を減らす明確な計画がある
体力 荷物整理や仮住まいを元気なうちに進めたい 家族の協力時期を決められる
完成時期 退職・車・家の修繕前に完成させたい 3年後の完成希望日に余裕がある
家族合意 希望と役割分担がほぼそろっている 未整理の課題を3年で解決できる

 

「今動く」に当てはまる項目が多くても、今すぐ契約するという意味ではありません。まず現状を調べ、総額と工程を確認し、納得できれば進めるという順番です。

3年待つ」に当てはまる項目が多い場合は、待つ理由と3年間の目標を決めます。自己資金を増やす、家族の合意をつくる、土地を探す、今の家を点検するなど、待つ時間を準備期間に変えましょう。

 

 

今建てる方が合いやすい方

 

  • 今の家に修繕・耐震・寒さ・段差など複数の不安がある
  • 現役収入があるうちに資金計画を整えたい
  • 老後資金を残しても、現在の総予算で無理がない
  • 荷物整理や仮住まいを、元気なうちに終えたい
  • 退職や大きな修繕の前に、新しい平屋で暮らし始めたい
  • 家族の希望と、今の家の扱いがほぼ整理できている

 

 

3年待つ方が合いやすい方

 

  • 点検の結果、今の家で3年間は大きな修繕なく安心して暮らせる
  • 3年間で自己資金を増やし、借入額を具体的に減らせる
  • 家族構成、仕事、介護、住む地域が3年以内に変わる見込みがある
  • 土地や今の家の名義、境界、売却など未整理の課題がある
  • 今は家づくりに向き合う余裕がなく、開始時期を決めて準備できる

待つ場合の大切な条件 「いつか考える」ではなく、3か月後に家の点検、半年後に資金整理、1年後に候補地確認など、次の行動日を決めます。

 

 

迷っている今からできる5つの準備

 

1|今の家を点検する

屋根・外壁・床下・水まわり・耐震性を確認し、3年間に必要な修繕費を整理します。

 

2|今と3年後の総予算をつくる

土地、建物、解体、外構、登記、仮住まい、引っ越しまで含め、老後資金を先に残して比べます。

 

3|完成希望時期を一つ置く

退職、車、家の修繕、賃貸更新などから、いつ新居で暮らしたいかを仮に決めます。

 

4|家族の希望を書き出す

住む場所、広さ、予算、今の家の扱い、手伝えることを一人ずつ確認します。

 

5|今と3年後の工程表を並べる

どちらなら負担が少なく、これからの30年を安心して始められるかを見比べます。

 

 

よくある質問

 

Q1|3年待てば建築費は下がりますか?

3年待っても建築費が下がる可能性は極めて低いと考えられています。それどころか、現在のインフレ傾向や人手不足を背景に、高止まりするか緩やかに上昇し続けるというのが業界内の大勢を占める見通しです。

 

Q2|まだ土地がなくても、今から相談してよいですか?

はい。むしろ土地を買う前に、平屋の広さ、駐車場、病院や買い物への距離、浸水、土地と建物の総額を整理すると、候補地を選びやすくなります。相談したからといって、すぐ土地を決める必要はありません。

 

Q3|60代から平屋を建てるのは遅いですか?

年齢だけで遅いとはいえません。現金で建てるのか、借入を使うのか、退職後の収入、健康、家族の協力、今の家の状態によって変わります。重要なのは、借りられる額ではなく、完成後も生活資金を守れる総額にすることです。

 

Q4|相談したら、建てるように勧められませんか?

百家の相談は、今の家に住み続ける、リフォーム、建て替え、住み替えの四つを比べるところから始めます。今動く場合と3年後に動く場合の両方を整理し、急がない方がよい場合もその理由をお伝えします。

 

 

まとめ|考え始めるのは今。建てる時期は、7つの基準で決めましょう

 

平屋を今建てるか、3年待つかに、すべての方へ共通する正解はありません。

今の家の傷みが進み、寒さや階段が負担になり、元気なうちに住まいを整えたい方は、早めに動く意味があります。反対に、今の家に大きな問題がなく、3年間で自己資金を増やし、家族や土地の条件を具体的に整えられる方は、待つことも立派な選択です。

ただし、何も決めずに3年待つと、家の状態もご自身の状況も変わり、同じ迷いが残るかもしれません。

まずは今の家、暮らし、資金、年齢、体力、完成希望時期、家族の希望を一枚に整理してみてください。建てるかどうかを決める前でも、比較することはできます。

百家が大切にしているのは、急いで家を建てることではありません。これからの30年に、ちょうどいい時期と住まいを一緒に見つけることです。

 

 

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百家(ひゃっか)は、オーヤシマ株式会社 陶彩館が運営する、50代・60代からの暮らしに合わせた平屋住宅ブランドです。和歌山で、夫婦2人やおひとりの小さな平屋、建て替え、住み替え、今ある土地での新築を検討する方に、この先30年を安心して暮らせる住まいをご提案しています。

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