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50代・60代の平屋予算はいくらまで?老後資金を残す「無理のない総予算」の決め方【和歌山】

2026.07.25
老後資金

「平屋を建てるなら、予算はいくらまでなら安心でしょうか」

50代・60代から家づくりを考えるとき、多くの方が最初に悩むのがお金のことです。今の家を建て替えるのか、別の場所へ住み替えるのか、土地を探して小さな平屋を建てるのか。選択肢によって必要な金額は変わります。

けれども、本当に知りたいのは「いくら借りられるか」でも、「預貯金を全部合わせるといくらあるか」でもないはずです。この先の生活費、医療や介護への備え、車の買い替え、家の修繕、夫婦で楽しみたいことを残したうえで、住まいにいくらまで使ってよいのか。そこが分からないから、不安になるのではないでしょうか。

結論からお伝えすると、50代・60代の無理のない平屋予算は、年齢だけで一律に決められません。先に「老後のために残すお金」を分け、その残りに、今の家の売却手取り額と無理なく返せる借入額を加え、土地・建物・諸費用を含む総額に収めることが大切です。

この記事では、和歌山でこれからの30年を見据えた平屋を考える方へ、老後資金を減らしすぎない総予算の決め方を、できるだけやさしく整理します。

 

 

目次

平屋予算の上限は「建てられる金額」ではなく「残しても安心な金額」

 

平屋の予算

 

住宅会社や金融機関で資金相談をすると、住宅ローンの借入可能額や建物の見積額が先に示されることがあります。もちろん大切な情報ですが、それだけで予算上限を決めるのはおすすめできません。

50代・60代からの家づくりでは、子育て世代より返済期間が短くなりやすく、退職によって収入が変わる方もいます。一方で、退職金や預貯金があり、今の家や土地をお持ちの方もいます。資産が多く見えても、住まいに使いすぎれば、急な入院や介護、車の買い替え、家族への支援が必要になったときに困るかもしれません。

予算を考える順番は、次の式で整理すると分かりやすくなります。

無理のない総予算 = 住まいに回せる自己資金 + 今の家・土地の売却手取り額 + 無理なく返せる借入額

そして、住まいに回せる自己資金は、「現在の金融資産老後のために残す資金近い将来に予定している大きな支出」で考えます。先に家の価格を見て預貯金を当てはめるのではなく、これからの暮らしを守るお金を先に分けることがポイントです。

結論

予算の出発点は住宅価格ではありません。「この先の暮らしに残すお金」を先に分け、残りから住まいの総予算を決めます。

 

 

老後資金として先に分けておきたい5つのお金

 

老後資金

 

「老後資金は2,000万円あればよい」など、一つの数字だけで判断するのは難しいものです。必要額は、年金額、毎月の生活費、退職時期、車の台数、健康状態、家族構成によって変わるからです。まずは次の5つに分けて考えてみましょう。

 

1|毎月の生活費を補うお金

現在の食費、光熱費、通信費、保険料、車関係費、税金などを確認し、退職後にどのくらい必要かを考えます。そこから、年金やその他の安定した収入の見込みを差し引き、毎年いくら不足しそうかを確認します。

年金見込額は、日本年金機構の「ねんきんネット」で条件を変えながら試算できます。一般的な平均額ではなく、ご自身の見込額を使うことが大切です。

 

2|医療・介護に備えるお金

医療費や介護費は、いつ、どのくらい必要になるかを正確に予測できません。すべてを現金で準備しようとすると大きくなりすぎますが、家を建てた直後に手元資金がほとんど残らない状態は避けたいところです。加入している保険、公的制度、家族の支援可能性も確認しながら、すぐに使える予備資金を分けておきます。

 

3|車の買い替えや暮らしの変化に使うお金

和歌山では、日々の買い物や通院に車が欠かせない地域も少なくありません。今後何年くらい車に乗るのか、買い替えは何回ありそうか、将来は1台に減らすのか。車の費用は住まいの立地とも関係します。

また、給湯器やエアコンなどの設備交換、外壁や屋根の維持管理も必要です。新築だから30年間何もかからないわけではありません。

 

4|家族の予定や、自分たちらしい暮らしに使うお金

子どもや孫への支援、親の介護、旅行、趣味など、これから大切にしたいこともあります。家を建てたために、したかったことをすべて諦めるのでは、無理のない計画とはいえません。金額が決まっていなくても、予定していることを書き出しておきましょう。

 

5|すぐに使える生活予備費

預貯金や資産があっても、投資商品は価格が変動し、すぐに希望額で現金化できない場合があります。税金がかかることもあります。住まいの支払い後も、当面の生活費や急な支出に対応できる現金性の高い資金を残しておくと安心です。

老後資金の整理には、J-FLEC(金融経済教育推進機構)が紹介するライフイベント表やキャッシュフロー表の考え方も参考になります。難しく考えすぎず、「いつ・何に・いくら必要か」を年ごとに並べるところから始めてみてください。

参考:日本年金機構「ねんきんネット」

参考:J-FLEC「ライフプランを描く」

 

 

「総予算」には、建物本体以外の費用もすべて入れる

 

総予算

 

老後資金を残して住まいに使える金額が見えたら、次はその金額の中に何を含めるかを整理します。広告や間取り集にある建物価格だけで判断すると、後から必要な費用が増え、老後資金を取り崩すことになりかねません。

平屋の総予算には、少なくとも次の費用を入れて考えます。

 

費用項目 確認する内容
建物本体 基礎、構造、屋根、外壁、内装、設備など。何が本体価格に含まれるかを確認
付帯工事 屋外給排水、仮設、申請、電気・水道接続など。会社によって含む範囲が異なる
土地・敷地 土地代、仲介手数料、造成、擁壁、水道引込み、地盤改良など
外構 駐車場、アプローチ、フェンス、庭、物置など
建て替え費用 解体、仮住まい、引っ越し2回、荷物保管、滅失登記など
諸費用 登記、ローン関係費用、火災・地震保険、税金など
暮らし始める費用 引っ越し、カーテン、照明、家具・家電、インターネットなど
予備費 地盤や解体後に判明する追加、仕様変更、価格変動などへの備え

 

具体的な価格帯を土地あり・土地なしで確認したい方は、「和歌山で2,500万円〜3,000万円の予算なら、平屋は建てられる?」もあわせてご覧ください。

 

 

無理のない総予算を決める5つの手順

 

無理のない総予算

 

手順1|現在のお金と、これから入るお金を整理する

預貯金、投資資産、退職金の見込み、現在の住宅ローン残高、その他の借入、年金見込額を一覧にします。今の家を売る予定がある場合は、査定額から仲介手数料、登記関係費、ローン残債などを差し引いた「手取り額」で考えます。査定額をそのまま予算に入れないことが大切です。

 

手順2|老後のために残す資金を先に確保する

毎月の生活費の不足分、医療・介護、車、設備交換、家族の予定、生活予備費を整理します。すべてを正確に当てることはできませんが、何も分けずに家づくりを始めるより、予算の安全性は高くなります。

 

手順3|借入額は「借りられる額」ではなく「返し続けられる額」で考える

住宅ローンを利用できるかどうかは、年齢、収入、返済期間、健康状態、金融機関の商品によって異なります。借りられる上限いっぱいではなく、退職後の手取り収入から返済しても、生活費や予備費を圧迫しない額にします。変動金利を選ぶ場合は、金利上昇時の返済額も試算しておく必要があります。

現金一括には利息を抑えやすい利点がありますが、手元資金が大きく減る不安もあります。現金かローンかを二者択一で決めず、自己資金と借入を組み合わせる方法も含め、金融機関やファイナンシャル・プランナーなどの専門家に確認してください。

 

手順4|土地・建物・諸費用へ配分する

総予算の上限が決まったら、土地代を先に使い切らないように配分します。土地を探す方は、希望する平屋の建物費と付帯工事、外構、諸費用を先に確保し、残った金額を土地予算の目安にします。安く見える土地でも、造成、擁壁、水道引込み、地盤改良で費用が増えることがあります。

 

手順5|最後に予備費を残す

契約前に見通しにくい地盤改良、解体後に分かること、家具や家電の追加などに備え、総予算をぎりぎりまで使わないことも大切です。予備費を使わずに済めば、そのまま老後資金へ戻せます。

 

自宅で整理したい方へ

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計算例|住まいに使える上限を先に出してみる

次は考え方を分かりやすくするための仮例です。特定のご家庭におすすめする金額ではありません。

金融資産が3,500万円あり、この先の生活費・医療介護・車・予備費などとして2,200万円を残す。今の家の売却手取り額を安全側に見て700万円、退職後も無理なく返せる借入額を600万円とした場合、住まいの総予算上限は2,600万円です。

3,500万円 − 2,200万円 + 700万円 + 600万円 = 2,600万円

ここから建物だけに2,600万円を使うのではありません。建物・付帯工事、外構、解体、仮住まい、登記、引っ越し、家具家電、予備費まで含めて2,600万円に収めます。もし希望する内容が収まらなければ、老後資金を安易に減らす前に、家の広さ、土地、外構、設備、住まい方そのものを見直します。

 

計算項目 仮の金額
現在の金融資産 3,500万円
老後のために残す資金 −2,200万円
今の家の売却手取り額 +700万円
無理なく返せる借入額 +600万円
住まいの総予算上限 2,600万円

 

百家の12坪・15坪・20坪・25坪を予算の物差しに 百家では、必要以上に大きく建てず、これからの暮らしに合う広さを選ぶことを大切にしています。2026年7月時点の価格目安は次のとおりです。

 

プラン 建物本体価格 付帯工事込み目安 暮らし方
12坪の平屋 1,440万円~ 1,620万円~ おひとりの1LDK
15坪の平屋 1,850万円~ 2,030万円~ 夫婦2人の1LDK
20坪の平屋 2,330万円~ 2,510万円~ 2LDK・収納にゆとり
25坪の平屋 2,730万円~ 2,910万円~ 2LDK+小部屋・来客対応

 

価格は20267月時点の目安です。土地代、外構、地盤改良、解体、仮住まい、登記・ローン関係費用、家具家電などは別途必要です。敷地条件、仕様、設備、法令、価格改定によって変わるため、必ず個別の見積りでご確認ください。

12坪・15坪・20坪・25坪の平屋施工例を見る

百家の平屋「価格について」を確認する

 

 

建て替え・住み替え・土地探しで、予算配分は変わります

 

建替え・住み替え・土地探し

 

同じ2,600万円の総予算でも、今の状況によって使い方は変わります。

 

今の土地で建て替える方

土地購入費は不要でも、今の家の解体、仮住まい、引っ越し2回、荷物保管、敷地内の配管や外構のやり直しが必要です。土地があるから建物価格だけでよい、とは限りません。

 

別の土地へ住み替える方

今の家がいくらで売れるか、売却と新居づくりをどの順番で進めるかによって資金計画が変わります。売却額は安全側に見積もり、売却が遅れた場合の仮住まいや二重の住居費も考えておきます。

 

これから土地を探す方

土地・建物・外構・諸費用を一つの財布で考えます。和歌山市、岩出市、紀の川市など、希望地域によって土地価格や造成条件は異なります。価格だけでなく、将来車を使わなくなったときの買い物や通院、浸水リスク、道路との高低差も確認したいところです。

 

リフォームも含めて迷っている方

今の家の構造や立地がよければ、1階だけで暮らせるようにリフォームする方法もあります。一方、断熱・耐震・間取り・配管まで大きく直すと、工事費が増えることがあります。今の工事費だけではなく、この先30年の修繕、光熱費、管理の負担まで比べることが大切です。

判断基準を詳しく知りたい方は、「住み替えかリフォームか迷ったら」も参考にしてください。

 

 

予算を抑えるなら、性能より先に「使わない広さ」を見直す

 

予算

 

予算を下げるとき、断熱・耐震・将来の動線まで削ってしまうと、住み始めてからの寒さ、暑さ、光熱費、介助のしにくさにつながることがあります。50代・60代からの平屋では、使わない客間、必要以上に広いLDK、過剰な収納、複雑な形や設備のグレードなど、暮らしへの影響が小さい部分から見直す方が安心です。

百家は、UA0.46以下、C0.7/㎡以下・全棟気密測定、耐震等級3相当、段差の少ない動線、引戸、寝室とトイレの近さなどを、この先の安心につながる基本として考えています。ただ安く小さくするのではなく、必要な性能と動線を守りながら、夫婦2人やおひとりにちょうどいい広さへ整える考え方です。

 

 

よくある質問

 

Q1|老後資金はいくら残せば安心ですか?

一律の正解はありません。まず、現在の生活費と年金見込額の差を確認し、医療・介護、車、設備交換、家族の予定、生活予備費を加えて考えます。全国平均より、ご自身の家計と予定を使う方が現実的です。

 

Q260代からでも平屋を建てられますか?

年齢だけで決まるものではありません。自己資金、収入、借入の有無、土地、完成後の生活費によって変わります。住宅ローンを使う場合は金融機関の条件もあるため、早めに総予算と返済期間を確認しましょう。

 

Q3|退職金を家づくりに使ってもよいですか?

退職金の一部を住まいに充てる方法はありますが、全額を先に予算へ入れない方が安心です。退職後の生活費、医療・介護、車などに残す額を決めたうえで、住まいに回せる額を判断します。

 

Q4|土地を持っていれば、建物の価格だけ見ればよいですか?

建て替えなら解体、仮住まい、引っ越し2回、外構、登記などがかかります。別にお持ちの土地でも、造成、水道引込み、地盤改良が必要な場合があります。土地があっても総額で確認しましょう。

 

Q5|まだ建てるか決めていなくても、予算相談はできますか?

もちろん大丈夫です。むしろ、建てると決める前に、今の家を直す場合、建て替える場合、住み替える場合を同じ基準で比べることが大切です。土地や売却額が未確定でも、分かる範囲から整理できます。

 

 

まとめ|老後資金を先に残すと、平屋の「ちょうどいい予算」が見えてきます

 

老後資金

 

 

50代・60代の平屋予算は、「何歳ならいくら」「貯金がいくらならいくら」と、一つの数字では決められません。大切なのは、これからの生活に必要なお金を先に残し、住まいに使える自己資金、今の家の売却手取り額、無理なく返せる借入額から、総予算の上限を出すことです。

そして、その総予算には、土地、建物本体、付帯工事、外構、解体、仮住まい、登記、引っ越し、家具家電、予備費まで入れます。希望が収まらないときは、老後資金を削る前に、使わない広さ、土地の選び方、設備、建て替え以外の方法を見直しましょう。

平屋を建てることが目的ではありません。この先30年を、家のために無理をしすぎず、安心して暮らせることが大切です。

 

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